戦闘機も隠せる透明マントの開発が格段に進化。 

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セントラルフロリダ大学の研究チームが、

可視領域の光を、従来よりも広い面積にわたって制御するナノ構造体の作製に成功しました。

戦闘機のような大きな物体を隠すことも可能になるかもしれないと言われています。


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セントラルフロリダ大学の研究チームが、

いわゆる「透明マント」の開発で革新的な成果を上げました。

可視領域の光を、従来よりも広い面積にわたって制御するナノ構造体の作製に成功したというのです。

透明化技術はこれまで、

マイクロ波などのごく限られた波長域でのみ可能でしたが
(なお、現実の透明化技術は、周囲の光を曲げることで物体を覆い隠すものが多く、したがって、見た目は透明というより、映画『プレデター』のような、液体の鏡に覆われた感じになるということです)。

デバシス・チャンダ博士率いるセントラルフロリダ大学の研究チームは、

物体を見えなくする、漁網のような網の目構造のメタマテリアル(正確に言うと、負の屈折率のメタマテリアル)を作製し、『Advanced Optical Materials』の3月号で発表しました。

このメタマテリアルは、銀と誘電体の複合膜を、

ナノトランスファー(ナノ転写)プリンティングと呼ばれる技術を用いて、

フレキシブル基板上に、広い面積にわたって転写したものだといいます。

複合膜を多層に重ね、漁網のような網目状のナノスケールパターンを作ることで、 可視領域の光を制御できるようになっている。 つまり、3次元空間における電磁波の共鳴を、構造操作によって制御することで、 光の伝播の精密な制御を可能にしている。
というのです。

この技術を用いることで、

従来のミクロン単位に比べて大きな面積(4cm四方)の素材を作製することができたといいます。

チャンダ氏はWIRED UKの取材に対し、

今回の研究の最も重要な部分は、「実用向けに、広い面積にわたって(負の屈折率のような)人工的な光学特性をもたせた」


それが成功したのは、「プロセス制御のレベル向上と、高度なプリンティング技術の発達」によるものだ。
と述べています。

それでもなお、「大面積で作製されたパターンの質の高さと均一性」にチャンダ氏は驚いたといいます。

また、

「単純なプリンティング技術を使って、このような大面積のメタマテリアルを作製できることは、ナノスケールでの人工的な光学応答を利用した、画期的デヴァイスの実現につながる」
とチャンダ氏は述べています。

チャンダ氏のチームは、今後さらに研究を進めることで、

戦闘機を覆い隠すのに使える、大面積の「透明マント」開発に成功する可能性がある。

と述べています。

この分野ではほかにも、

デューク大学の電気工学チームが、3Dプリントしたポリマーを使ってマイクロ波を屈折させる透明マント技術を開発しているとのことです。

また、イギリスの国防・情報セキュリティ・航空宇宙関連企業のBAEシステムズは2011年に、

赤外線カメラ向けの「光学迷彩」技術「Adaptiv」を発表しています。(日本語記事)


この技術を使えば、

熱追尾式ミサイルや赤外線カメラなどから車両等を見えなくするだけでなく、 戦車を牛に見せかけるカモフラージュ映像を表示することも可能になる
とも述べています。

たしかに、これはすごい技術の進歩だと思います。

しかし、こういった技術は攻撃的な軍事目的ではなく

「人類、平和のために」

との大目的に立ち、研究開発を続けて頂きたいと願います。





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