井上真央さん 公開中の主演映画「白ゆき姫殺人事件」について語る
(更新日:2014-04-14 06:00)
「自分が見て、聞いて、感じたものを信じたい」と話す井上真央さん。
現在公開中の主演作「白ゆき姫殺人事件」(中村義洋監督)。
人気作家、湊かなえさんの小説を映画化したもの。
インターネット上の匿名の投稿や暴走した報道によって、
美人OL殺害容疑を掛けられた主人公と事件の行方を綴るサスペンス・ドラマ。
井上真央さんは、その容疑者である地味なOL、城野美姫を演じました。
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情報社会で生きている。が、その中で自分はどれだけ“真実”を選び取っているのか。「真実を知ることはとても難しく、簡単には手に入らない。この映画で改めて感じました」と語る井上真央さん。
「原作を読んだとき、自分を試されているような感覚になりました。情報を鵜呑みにしてきた部分もある半面、私って結構、疑り深く物事を見るんだという新発見もあった」と笑う。
物語は、関係者や友人が証言で主人公を語る形式で展開していきます。
が、その人物像は語り手によってまちまち。
彼女はそれぞれの食い違う証言に合わせて、異なる表情を演じ分けました。
「人のフィルターを通しての美姫なので、同じ回想場面でも証言者によって状況が異なる。この証言ならどう“想像”するかを考えながら、演じるのは楽しかった」と振り返る。
美姫を犯人と考える人の“証言上の美姫”は狂気を帯びています。
どうすれば怖さが出せるかを監督と話し、アイデアを出し合ったといいます。
「人は、物の持ち方や食べ方、階段の上り方など動作ひとつで印象が変わると再確認しました」
証言者の回想ではなく、主人公自身が初めて登場する“キモ”の場面は撮影の後半に撮ったとのこと。
「泣いていたいな」という監督の言葉に自然に「そうですね」と答えていた。「見る方によって色んな涙に見えると思いますけど。自分が知らない間に情報が錯綜する怖さを感じているようにも見えればと思います」
自身にも近い感覚はあった。「人に見られ、評価される仕事。よくも悪くも色んな事を言われてきた」。左右されずにいようと努めるが、どこかで傷ついてしまう自分もいる。「でも最後は自分が見て聞いて感じたものを信じようという原点に戻る。この映画からもそれを感じてもらえたら」
井上さんは子役時代から、俳優人生は20年を超えます。
最近では司会やナレーションなど仕事の幅を広げています。
NHK連続テレビ小説に主演した平成23年のNHK紅白歌合戦の司会経験が大きな糧といいます。
「最初、自分には無理だと思った」。そんな時、背を押すのは“誰かの存在”。 「震災が起こった年。大変な中、楽しみにして下さる方に私事で無理とはいえない。-格好良くいったらですけどね」と照れる。
人のつながりを大切に仕事をしてきた井上真央さん。
来年はNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演も控えています。
「すべてが今に通じているんだなと思います」
どちらかと言えば、アナログなタイプという彼女。
メールも使うが、手紙の方が好きだといいます。
「仕事の予定や当日にすぐお礼を言いたいときなど、迅速に伝えるには便利。でもやはり心がこもるのは手紙だと思うんですよ」。
内容はもちろん、使う便箋や封筒、筆記具、書く枚数や字体から、伝わるものがあるといいます。
「メールはすぐ忘れてしまうけど、その時の字体や封筒、季節によって便箋を変えてくれたななど覚えていますからね」
小学校時代、時代劇に出演したときに初めてファンレターをもらい、今も大切に保管しているといいます。
送り主は60代の女性。
手紙には応援している内容と
『大人になっても時代劇に出てほしいから。(時代と合わなくなるので)できればピアスの穴は開けないで』と書いてあったといいます。
「私もずっと時代劇に出たいと思っていたし、その方がショックを受けると思うとできなかった」とほほえむ。
27歳の今も彼女の耳にピアスホールはありません。
最近、買ったばかりのエスプレッソ・マシンで「今朝はどの味を飲もうかと考える時間」が“小さな幸せ”だといいます。
自然体で心優しき女優は、人の心を大切に歩んでいます。
井上真央(いのうえ・まお) 昭和62年、神奈川県出身。
平成17年の主演テレビドラマ「花より男子」で注目を集め、テレビや映画、舞台で活躍中。
23年にNHK連続テレビ小説「おひさま」のヒロインに。
同年公開の「八日目の蝉」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など数々の賞を受賞。
同年末、NHK紅白歌合戦の司会も務めた。
27年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演も決まっている。
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